2018年 02月 26日
中世の栄華 Musée National du Moy Age
カルチェ・ラタン。賑やかなサン ミッシェル通り (Bd St-Michel)を歩いていくと、昔の栄華が偲ばれるローマ建築の遺跡が姿を現す。
これは、3世紀頃まで使用されたガロ・ロマ ン時代の共同浴場跡である。14世紀には、クリュニー修道院長のパリでの滞在所とされ、新たに館も建築されている。
フランス革命後、美術収集家アレクサンドル・ドゥ・ソメラールの手に渡るが、彼の没後、その膨大な中世美術のコレクションは、国家の手に委ねられ、1843年、国立中世美術館の設立となった。
各展示室には、彫刻、装飾品、レリーフ、タピス トリー、絵など、すばらしい中世の美術コレクションが展示されている。
中でも、地上階のステンドグラスの部屋は、目を見張るものだし、冷水浴場跡(突如、視界が開 ける空間)に展示されているãノートル・ダム寺院や、サン ・ジェルマン・デ・プレ教会などの彫刻群や、レリーフは、大変興味深い。我々は、こ れらを通し、古代ローマ時代と、中世の雰囲気に充分浸る事が出来る。
しかし、何と言っても、1階のSalle 13 に展示された 「La Dame a Licorne」(貴婦人と一角獣)のタピストリー(15世紀末)は、圧巻の6連作、必見である。
照明を落とした円形の展示室。大きな真紅の布上に、貴婦人、一 角獣とライオン等がおりなす6枚のストーリーは、鮮やかであり、又、神秘的でもある。6枚の内、並べられている5枚についは、左より 味覚(La Goût)、聴覚(L’Ouie)、視覚(La Vue)、嗅覚(L’Odorat)、 触覚Touche)、この様に人間の五感覚を表してい ると言われている。
この1枚については、いまだに多くの解釈を生んでいる。
アクセス : メトロ 10番線 Cluny、4番線 St-Michel、 RER B、C線 St-Michel
TEL : 53 73 78 16
開館時間 : 9:1~~17:45
閉館日 : 火
入場料 : 7€70、日5€70、 第1日曜日 無料
HP:
08/03/2007